2007年04月19日

太陽と北風

ある時
太陽と北風が旅人の毛布を脱がせると言う大人の遊びに興じていました。

「ようし、じゃあわしからだ」
太陽はそう言うとサンサンと照り始めました

「これはいかん、日差しで肌がただれてしまう」
太陽の光を浴びた旅人は紫外線で皮膚が傷つくことを恐れ、毛布を頭から被りました。

「はっはっは
情けないな太陽
わしが手本を見せてやろう」
北風は高笑いをしながら言いました

北風は旅人に向かってビュウビュウと吹き付けました

最初は踏ん張る旅人もあまりの風圧に体ごと舞い上がって吹き飛んでしまいました。
くるくると宙を舞い、やがて地面に叩きつけられてしまいました。

体を強く打った旅人は虫の息でしたが、それでも毛布を離しません

太陽と北風は打つ手が尽きてしまい、二人で協力することにしました
「このままでは我々のコケンにかかわる、二人で協力してでも毛布を脱がせよう」

太陽も容赦なくサンサンと照り付け、あたりはまるで砂漠のように熱波と乾燥で過酷になりました。
北風も容赦なくビュウビュウと吹き付け、何度も旅人を地面や岩に叩き付けました。

しかしそれでも旅人は毛布を離そうとしません
「今日はなんという日だ。毛布だけが命の綱だ」

太陽と北風はほとほと参ってしまいました
「人間とはみなあれほど強いのだろうか?」「いや、あの男は特別だろう。少し観察してみよう」


日照りと突風がやんだおかげで旅人はようやく歩きだすことが出来ました

旅人は二日ほど歩き続けましたが、一度も毛布を脱ぐ事はありません。

ある時、道端に一人の少女が倒れこんでいました

「み…水…」
旅人は近寄り少女に声をかけました。
「どうしたんだこんなに冷えてしまって。
さあ、水とパンだ。ゆっくり食べなさい」
旅人はそう言うとふところから水とパンを取り出し渡して、自分の着ていた毛布を少女の肩に優しくかけてあげました。


それを見ていた太陽と北風は恥ずかしそうに顔を見合わせ、スゴズゴと去って行きました

おわり
posted by 植田の翁 at 12:36| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月04日

桜舞う

070403_1530~01.JPG070403_1102~01.JPG070402_1122~01.JPG今日が一番の見頃だ!
花見してぃなぁ
posted by 植田の翁 at 08:59| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月27日

鹿vs人間

今日は東大寺に行った
朝、起きると高校時代の友人から「暇や〜」とメールが来てた
僕も暇なのでMSNメッセンジャーで相談した結果、ふたりで遊ぶことにしたが
二人とも全く知恵がないのでどこに行くべきか全然定まらない

適当に大仏が見たいといったらソッコーで東大寺に決まった。

奈良近いし


到着するとバカほど鹿がいた。
とんでもない量だ。

SANY0026.JPG



その上、この鹿どもは最強なのだ。

僕が鯉のエサを持って歩いているとものすご寄ってくるのだ。
鯉にあげるために買ったエサなので寄ってくるのを無視しているとなんとエサをよこせと噛み付いて来る。カブリ

.JPG



しかも痛い、なんという傍若無人さだろう
もはや凶悪犯である
「金を貸してもらえなかったので刺した」と供述する凶悪犯と同じ思考回路である

しかも子供に頭突きをして泣かせたり、購入しようとお金を払っている最中の鹿せんべいを勝手に食ったりとやりたい放題なのだ。


我々も怒り心頭なので鹿を退治することにした。
これは人間対鹿の存亡をかけた戦いなのである。
聖戦だ。ジハードだ。

しかし僕は鹿に噛まれて手負いな上にトラウマまで出来てしまったので勝利するのは無理だろう。
ここは友人に任せるしかない。

へっぴり腰で鹿に近づく友人、ふと鹿と目があった。
そのままこう着状態に入る一人と一匹・・・40秒は経過しただろうか、鹿が飛び退きいったんはその場を逃れた。

「ふ〜。俺の勝ちや。手ごわかった」

「え!あれで!」

「ああ、暴力だけが戦いじゃないからな。これで鹿どもも懲りたやろ」

「ああ、そうやな。俺らが奈良公園を平和に導いたな」

奇妙なやり遂げた感がそこにはあった。
posted by 植田の翁 at 00:34| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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